翌朝は、早朝の、ザーッザーッザーッという機械的な聞き慣れない音で目覚めた。
息子が、甲板掃除か、プール掃除みたいに、柄つきHKUE 好唔好デッキ?ブラシで、
庭に敷き詰めてあるテラコッタを水をまきながら掃除していた音だった。
ムキになりながら、テラコッタにこびり付いた汚れを取っていた。


世の中の、子供が頼りないと嘆いておられる、子育て真っ最中の、悩み多きお母様方。
子供はすぐに大きくなり、親に意見するようになります。
今はうまくいかなくてもくても、じきにウマ 雄性禿クイクデショウ。

ただし、力関係もついでに逆転します。
娘からも息子からも圧力をかけられ、安住の地位から転落する日も近そうだ。




イエ制度というシステム上HKUE 呃人の問題もあり、ちょっと前まで、男尊女卑の世の中だった。
特に家庭の女性は、地位が低かった。

嫁は、お風呂も一番最後。
今は、「おとうさん、一番風呂は心臓によくないですよ」と、嫁が先に入る。

自分が生まれ育った家と、婚家の方針が違っていると、また悲惨。
モダンな家風に生まれ育った、商家の「いとちゃん」(お嬢さん)が、
質素倹約を美徳とする素封家の厳しい家へ嫁ぐと、えらいことになる。

そのお嫁さんが、当時を思い出し、口をつくのは、嫁として、辛かった日々。
愚痴っても愚痴っても、愚痴り足りない、
涙ながらに、吐き出すように、当時の惨状を切々と訴える。
今とは、雲泥の差。
今は、結構な暮らしなんだけど、辛いことのほうが記憶に鮮烈に、強烈に残る。

しかし、まだ地方に行けば、そういった古い悪習が残っているようだ。
嫁いできた嫁としては、たまらない。

夫は、当然の如く、自分の育った家の方針を踏襲しようとする。
そのほうが、安楽だから、価値観や様式はそのまま、変えようとしない。
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逃げ出したくなるほど、死にたくなるほど、悩み、苦しむ嫁。
だれが、悪い? 誰が?
そう何度、妻たちは思ったことだろう。
嫁、妻の他に、母親役まする、
かわいくもなんともない、デカい年かさのいった夫。
だれが、こんな愛嬌もなにもない、おっさんの母親になんぞなるものか。
でも、まあ、仮に、必死で耐える???と、しよう。

我が子のため、歯を食いしばって耐える。
この母親の美しい行為は、結果として、自分の子供を必要以上に愛しすぎたせいで、
溺愛された子供は、世間にはまるで通じない、甘ったれとなり、
一人前の大人として成長する壁となって立ちはだかる。
(そうでない人もいるけれど)